中国のボカロPのH.K.君のインタビューを翻訳してみた

多分中国のボカロPのトップクリエイターといえばH.K.君ではないだろうか。
彼の代表作「千年食譜頌」は投稿から半年で、ニコ動で1万7000回再生、bilibili動画(中国のニコ動)では36万再生を超えており、現在中国語ボカロ洛天依のオリジナル曲では最も多い再生数を誇っている。
そんなH.K.君が中国の無料オンラインアニメ雑誌「圈角匡叉」の独占取材を受けているようなので翻訳してみた。
口語過ぎて難しい。訳に自信がないところが多すぎる。

H.K.君の投稿:
投稿(ニコニコ)
http://www.nicovideo.jp/user/19459730/video
投稿一覧(bilibil)
http://www.bilibili.tv/mylist1690#1690

記事のソースはこちら:http://blog.sina.com.cn/s/blog_78f2467301014otc.html

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hk君紹介:hk君は中国のオリジナルのアニメ、同人音楽の製作者である。作詞、作曲、編曲、演奏、録音、ミキシング、効果、さらに歌やコーラスと、音楽制作のほとんどの段階を担当している。09年から在豆瓣音楽人などのネットの舞台での活動を開始する。

12月18日、ACFUN弾幕動画サイトに第一作「Intro - Beyond Atmosphere」を投稿し、万を超えるクリック数を獲得する。(訳注:この曲http://www.acfun.tv/v/ac63430)
その後日本のニコニコ動画に投稿した「澄み空」(訳注:この曲http://www.nicovideo.jp/watch/sm13121458)は、日本のラジオ番組「VOCALOID 聴き専ラジオ」で海外地区の代表作品に放送中にLIVE放送が行われた。
11年9月に自身のファースト・アルバム「融合の可能性」(訳注:宣伝動画http://www.bilibili.tv/video/av182740/)を発表する。
12年3月に、国産アニメ「戦闘装甲鋼羽」のために宣伝PVのイメージ曲「External Combustion」(訳注:多分この曲http://www.bilibili.tv/video/av282597/)を創作し、BGMなどを担当した。
近頃発表した「千年食譜頌」(訳注:この曲http://www.nicovideo.jp/watch/sm18334517)も広く好評を得た。

音楽を携えて共に行こう

圈角匡叉:Hk君、こんにちは!我々の取材を受けていただき、非常に感謝しています!あなたがミュージシャンであると同時に優れたギタリストであることは知られていますが、hk君はいつからギターを習い始め、またアニメ音楽に接触したのですか?
Hk君:みなさんこんにちは。紳士のhk君です!僕は小学六年生の時にギターを勉強しました。当時は中学生でフォーク・ギターを弾くのがかっこいいと感じていたので、女の子にモテると思いました。でもコードを抑えるのが痛すぎたので一ヶ月で放棄しました。中学2年になってやっと真面目にエレキギターを勉強し始めました。当時も自分の趣味がわりと濃かったんで、自分の好きなのものにいつの間にかハマってしまいました。
アニメ音楽についてなら、3,4歳でもう聞いていました。深圳や広州のこの世代だったら、翡翠台(訳注:香港のテレビ局)がずっとアニメを放送していましたから。でも「ドラゴンボール」や「幽遊白書」はずっとリアルタイムで歌いました。5,6年生でもうエヴァをリアルタイムでみていました!

圈角匡叉:ならどのようにミクに接触しましたか!
Hk君:これはとても長い物語ですね!つまり一人のガキがいて、エレキギターで遊び始めて、自分で練習して、自分がすごいと思って、美少年を集めてバンドを作りました。06年にはオーディションなんかも始め、失敗の数も多かったですし、やめたくなったり、自分に対して自信がなくなることも有りました。大学に入ってから、大学の先生のレベルもそれほど高くなく、やる気もないことを発見しました。だから一緒にバンドをしている友だちと会社を開いて、あの時の僕のよう若者や厨二にギターを教えまして、創造をしました。少しずつ音楽制作方面を探り出しました。楽器が出来る人はみんな自分で歌などを作ってみますが、全体に出来上がるのは一本の棒初歩的なものです。(訳注:1/24「一本の棒」の意味がわかったので追記)僕の性格はわりと意地っ張りなので、ずっとやり続けられたのかもしれません。初音に接触したのは08年でしょう。その間にも三次元の歌手のために次々と曲を創作しました。超女(訳注:中国の人気オーディション番組「超級女声」のこと)にも(笑)。毎日僕は流行歌をアレンジしたり、新しいことをちょっとやったりして、ある程度まで来たら、つまらないと思った。脱オタの時期だったかもしれません。その後、大学の同級生兼親友が来て、人声の歌姫を僕に紹介して、直接人声で演奏できると言いました。それを見た時、僕がやりたかったことはここにあったんだと感じました。

圈角匡叉:では、Acfunやbililbli動画(訳注:両方ともニコ動に類似する中国のオタク系弾幕動画サイト)やニコニコ動画で何か面白いことがありましたか?
Hk君:08年に初めての歌をAcfunに発表したことを覚えています。単にラララだけの歌「Intro」です。Acfunでは基本的に歌を発表して、絵師を探しました。それ自体はAcfunとはあまり関係はありません。Acfunやbilibliに通じてる人なら知っていますが、bilibli後期の75%の音声ファイル製作者(訳注:「音频制作人」の訳語がわからない)は以前Acfunで過ごしていました。僕は基本的に10年からbilibiliを始めました!割と楽しいです。
ニコニコなら、日本人のtap(ツッコミ)は国内のよりも確実に面白いです。千年食譜頌を例にします!ニコニコには洛天依の殿堂があります。10万(再生)を超えると殿堂のリストに入れるんですが、彼らのtapは殿堂を食堂に変えたんです!また3Dビデオの澄み空があります。当時の僕は親友にこれに関する事情を知らされた時びっくりしました。11区(訳注:日本のこと。ルルーシュ作中の用語から。)の洛天依の新曲をするラジオ局が、この日海外地区の代表作品としてこの作品を選んだんです。この時の番組は伊藤社長がゲストだったので、彼も聞きました!この録音を僕は今も保存してます。

圈角匡叉:洛天依は?どう見ますか?
Hk君:洛天依に注目していたので、洛天依は中国のがあると聞いて、当然とても感激しました。僕はもともと年頭で、この情報を知りました。友達があのへんで働いていたので、界隈のちょっとした情報が早くてみんなハイになって、「期待しない奴がいるのか?」になったあと、日本のあの辺の代理人が、先にデモ版で国内のテストをしました。2,3月に公式がdemoを放出し始めました。「千年食譜頌」はあの時書いたものですが、やっぱり自分の音楽なので、自分の子供のようでした!なので気を使いました!
洛天依そのものには何の属性もなく、もしあるなら間違えた人に罪があります。だけれども洛天依は無罪です。多くの我が国の事情や利益要素によって、言い訳できないような事になる可能性があります。「千年食譜頌」にせよ他のにせよ、僕もできるだけ、僕が正確だと思う洛天依や、または僕が感じる洛天依のイメージを、皆さんに届けるだけです。

圈角匡叉:何がきっかけで「千年食譜頌」を創作しましたか?
Hk君:この曲は実は去年豆瓣(訳注:中国のSNS)にいた時、突如全部食べ物についての歌を作ったらいいんじゃないかと思いつきました。この時豆瓣や微博(訳注:中国のマイクロブログ)で僕の親友たちにレシピを集めてもらいました。その時の要求は「その一、山海の珍味や高価なものはいらない。身近なものや、地元人がいつも食べている美食が欲しい。」でした。8月に単語を集め終わったのですが、その後に色々あって放置しました。そして洛天依のことですが、中国のものなので、中国的要素がどうしても要りますよね!和風曲ばかり作ったり、微妙な曲を書いたりしたら、評価に困ります。書く人が居ないというなら、僕が書いてみましょう!みんなが聞いて理解できて、みんなが聞くとうきうきして、歌いやすくて楽しい曲を!ちょうど「舌尖上的中国」(訳注:「舌先の中国」というグルメ番組)ブームの尻馬に乗れました。
(訳注:「千年食譜頌」は洛天依のデモ曲の一つであり、一番人気を獲得している曲でもある。洛天依に大食い属性が付いたきっかけでもある。)

圈角匡叉:hk君、今彼女はいますか?どんなタイプの女の子が好きですか?
Hk君:今は確かに彼女はいませんが、昔まばらな交際がありました。でも微妙で、プラトニックよりもプラトニックなラブでした。毎日ナンパの話をしている人は逆に、一番ナンパできない人なんですよ。楽しいだけです!

圈角匡叉:3Dアニメ製作者の平安夜的悪夢とはどうやってしりあいましたか?
Hk君:あ(驚き)、僕は彼にこの取材を言わないのに、彼に見つけさせてしまう!(苦笑)僕と彼はすでに多くの人にカップリングされて居ますが、実は僕自身もわりと彼とカップルになりたいなと思っています。僕はゲイじゃないし、性指向も正常ですが、でもあいつは本当にいじめたくなります!彼が罰が悪そうに、慌てている様子を見ると、特に面白いです!かれは普段は腹黒攻めで、なんでも知っているのですが、自分でやらずに他人にやらせて、それから「ああ、そうだったんだ。」「ああ、もう予想済みだ」と言うので、こういう性格は特にからかいたくなります。
Acfunで二番目の歌をアップした時、絵師やその他雑用を募集したのですが、その中に破小天という催促専門が居て、その人に紹介してもらいました。あとで交流した時、考え方が似ていると感じました。初めてのコラボは「澄み空」のビデオです。僕はいま彼とのチャット記録が1000ページを超えていまして、生活上のことや、仕事上のことや、プライベートのことや、その他なんでも彼と話せます。カップリングについて言いたいなら、実は僕は彼にまだ会ったことがありません!僕と彼とはただの腐れ縁ですよ!
予告しますと、「千年食譜頌」は歌姫のカバー版があります。僕と彼もその場でエキストラをやるかもしれません。彼が演じる店のウェイターのキャラのあの声はほんとに凄いです!来週ぐらいに発表します!(おそらく本稿発表以前)

圈角匡叉:Hk軍団のことについて教えていただけますか?
Hk君:Hk軍団なら、僕はライブ専門の、acg(訳注:アニメ、漫画、ゲームなどのオタ系コンテンツ)のバンドをわりと作りたいんです。今のメンバーは互いに知り合いです。ギタリストは4〜5、ベーシストは2〜3,キーボードは1〜2,ドラマーは1〜2です。このバンドは2次元の僕がリーダーで、顔出しするバンドと大体思ってもらえばいいです。実はこれは、みんなが”老油条”(PS:老油条とはある方面に非常に詳しい人を指す。)である、組織の方が似ています。

圈角匡叉:どうして2周年記念アルバムのCMを発表しようと思ったのですか?続いて別のアルバムを発表しますか?
Hk君:まず2周年は本当に2周年なわけでもなく、記念するようなことでもないです。ただ僕の友達がプロっぽくした方がいいといったので、くっつけました!宣伝文句も自分で書いたので、自画自賛な気がします。僕らは1000枚作ったのですが、予約で300枚ちょっと売れました。しかしこれは記念なので増版の準備はありませんでした!
僕の計画では、来年4,5月に1枚発表します!中の曲は、今1,2曲しか言えません。例えば「千年食譜頌」や鋼羽の「音現区」などで、隠しファイルにはおまけがあるかもしれません!

圈角匡叉:3月に国産アニメ「戦闘装甲鋼翼」の宣伝PVのイメージ曲をどうして作ることになったのですか?
Hk君:実は最初「鋼羽」制作チームは微博でミュージシャンを募集していたのですが、僕に@した(訳注:リツイートみたいな機能)人がいたんです。その時初めてあの宣伝画を見ましたが、画風や伝わる情報から、面白そうだと感じました!そのあと行って、少し喋って作りました。実は原作を見た時「わっ!すごく楽しい。ここのこのセリフは本当に凄い。」と思いました。

圈角匡叉:では、あなたのように音楽を追求する新人に対し、どんなアドバイスがありますか?
Hk君:実はとても努力して作曲したり、吹き替えをする新人を見かけることがあります。しかし弾幕のコメントのせいで、心情に影響します。気持ちの展開の全部が全部、作者自身も不愉快にして、最後には止めさせてしまうわけではありません。でも興味を持ってこの分野に踏み込む人は、自分に「足を踏み入れたのは何のためだろう」と聞いて欲しいです。自分が楽しいから?自分を表現するため?はたまた機会を借りて人気取りをするため?僕は人気取りを排斥しませんし、君に実力があるのなら人気取りでも問題ありません。しかしもし愛情や趣味だったら、心の準備が必要です。行き過ぎた弾幕や評価を見た時、君が自分の努力のせいで嫌な目に会うんだと思うなら、それは無意味です。それは君が自分の好きなものや自分の嬉しいものを作るためだからです。環境が劣悪とは言わなくとも、新作を発表する限り、今のネット環境では、君が作ったものがどんなに良くても、めちゃくちゃな評論があるはずです。だからやっぱり心の持ちようとやり続けることです!そして落ち着くこと、落ち着く事、更に落ち着くことです。

最後に、我々の取材を受けてくれたhk君に感謝!